01<ブックカフェ>BUNDAN of B+[ビータス]

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こんな時は、あんな場所! 本のある素敵な空間をご紹介!




『BUNDAN COFFEE & BEER』
小説ゆかりのお食事ができる、文学の楽園


人はふと、慌ただしくくり返される毎日から抜け出し、心を取り戻したくなる時がある。その手段はちょっとした旅行かもしれないし、まだ見ぬ本を開くことかもしれない。
たとえばじりじりムシムシする夏の日に、旧軽井沢あたりの石造りの別荘のひんやりした書斎で、優雅に読書できたらなぁと考えることはないだろうか。
そこには、都会とはあきらかに速度のちがう時が流れ、ふと香る懐かしい古インクと紙の臭い、やさしい木の机と椅子となつかしの金魚。窓から見える木々の緑は癒しの気配に満ちていて…。そんな場所でコーヒーを飲みながら本を読んだら、日々の疲れもふきとぶに決まってる!

…と、そんな場所が、都内にあるのをご存じですか? 旧軽井沢に別荘がなくても味わえるんです!
京王電鉄井の頭線の駒場東大前駅から閑静な住宅街を歩くこと10分弱、日本近代文学館内にある『BUNDAN COFFEE & BEER』です。

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クリエイティブチーム『東京ピストル』が立ち上げたこのブックカフェは、文学を中心にコミックやサブカルチャーも含めた約1万冊の書籍があり、本好きの心を満たしてくれます。
昭和に製本されたであろうたくさんのハードカバーの本を見ていると、コンディションの良さにオーナーの愛情がひしひしと感じられます。オビまで揃ったこれらの本を眺めることは、ブックデザイナーにとって嬉しい時間であることはいうまでもありません。

本棚は雄弁に語るもの。
最初に足を踏み入れた時に感じた「個人の書斎におじゃましたような感覚」は、これら書籍がすべてオーナーの私物であるということの現れなのでしょう。お聞きしたところによると、味のある本棚や個性のある床もスタッフの手作りなんだとか。

このお店の楽しみは、「文学にまつわる食べ物」にもあります。

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芥川や寺山、鴎外などと作家の名が付けられたコーヒーや、アルコール類。食べ物にいたっては『池波正太郎のパンケーキ』『「ハードボイルド・ワンダーランド」の朝食セット』など、本に出てくる「食べてみたかった」メニューが並びます!
筆者は、『宇野千代のそぼろカレー』を試してみましたが、どこか懐かしい挽肉カレーと数種の付け合わせがなかなか美味で東郷青児になった気分!
帰宅してから宇野さんの『私の作ったお総菜』を読み、ほほうと再度『BUNDAN』を楽しんだのでした。


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BUNDAN COFFEE & BEER
http://bundan.net/
住所:東京都目黒区駒場4-3-55 日本近代文学館内
営業時間:9:30~16:30(朝食営業、ランチ営業、ラストーオーダー16:00)
定休日:月曜日・日曜日・第4木曜日

取材:清水佳子(テキスト)/宮澤ナツ(イラスト)